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ポスト・コロナ時代の起業スタイルとは?

それでは、本日のSDGs道場を始めます。

 

「礼!」(よろしくお願いします!)

 

ということで、本日も始まりましたSDGs道場。本日は、最近読んで「ハッ」とした書籍をご紹介させていただきます。

 

その本の名は、


「業界破壊企業〜第二のGAFAを狙う革新者たち〜」


著者は(株)ループス・コミュニケーションズの代表取締役であり、大前研一氏が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー大学」の教授でもある

 

斉藤徹氏

 

斉藤氏は大学卒業後、IBMに入社したのち29歳で退職し独立起業。

 

一年後には月商1億円に達し、ドットコムバブル時代には世界的な企業から約30億円を資金調達。未上場ながら時価総額100億円こ超えるまでに急成長させました。

 

しかしその後、ドットコムバブル崩壊とともに業績が急激に悪化。

 

・脅しまがいのクレーム

・銀行の貸しはがし

・資金ショートの綱渡り

 

…など、転げ落ちるように逆境が続き、最終的には


創業した会社を追われ個人で3億円の借金


という、恐ろしい状況にまで追い込まれました。でも、こんな逆境の中でも斉藤氏は諦めずに再度起業し、成長企業を作ります。そして再度「リーマンショック」の洗礼を受けますが、それにもめげずに新しい事業を起こし続けました。

 

そんなジェットコースターのような起業人生の中で、ついに「起業家の使命」に目覚めたと言います。その使命を大切にするようになってから、経営に対する確信を得たそうです。

 

斉藤氏が見つけた「起業家の使命」とは、一体なんなのでしょうか…?

 

それは…


ハッピーイノベーション=幸せの連鎖を生むサスティナブルな起業


です。ドットコム・バブル時代の起業スタイルはこうだったと言います↓

 

〜ドットコム・バブル時代の起業スタイル〜

 

①世界を変えるようなビッグアイデアを思いつく

②経営環境を分析し、立派な事業計画を作る

③起業チームを結成し、起業資金を集める

④オフィスを借りる、人を雇う、ウェブを作る、広告をする

⑤社長は「いかにお金を集めるか、いかに集客するか」に集中する

⑥社員や顧客とはお金で報いる関係を構築する

⑦資本戦略、製品戦略、マーケティング戦略により競争に勝ち続ける

⑧最短距離の成長、市場の独占、企業価値の最大化を目標とする

 

ですが、リーマンショックを経て、リーンスタートアップが登場さらにコロナショックを経た今、


スケールアップよりもバランスがとれた起業

本質的な幸せの連鎖を生むイノベーション


が注目されるようになると、本書では述べています。

 

〜ポストコロナの起業スタイル〜

 

①自分が夢中になれるスモールアイデアをひらめく

②計画より前に、現実に存在する課題を発見する

③課題を解決するための最小機能製品を作り、学習し続ける

④その過程で、コンテンツが磨かれ、同志の輪が自然と広がる

⑤社長は「いかに顧客の期待を上回り、再利用の意向を深めるか」に集中する

⑥一期一会。人との出会いを大切にする

⑦無理に告知しない、無理に戦略を立てない、無理に拡大しない

⑧ビジョンはあるが、自然な流れを大切に、幸せの連鎖を広げる

 

これまでの「スケールアップを目指した野心的な起業」においては


「お金」「称賛」「地位」


などへの個人的な渇望こそが、最大の心理的エネルギーとなっていました。

 

でも、アメリカの心理学者の研究で明らかになったことがあります。

 

それは、

「外的な目標を持つ人」は「内的な目標を持つ人」と比較して常に未達成の不安を抱えており、


その達成度にかかわらず「幸福度が低い」


ということです。

 

本書の前半では、業界秩序や商習慣にとらわれることなく、斬新なビジネスモデルやテクノロジーで破壊的なイノベーションを起こしている「業界破壊企業」が紹介されています。

 

…ですが、後半では、優しい気持ちや幸せな体験、ワクワクの追求を心理的エネルギーとして起業している「ハッピーイノベーション」が紹介されています。


ポスト・コロナ時代にうまく行くビジネスモデルとは?


これから起業を考えている方にとってとても参考になると思います。気になる方はぜひ読んでみてくださいね!

 

以上、本日のSDGs道場でした。

 

「礼!」ありがとうございました!