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途上国から世界に通用するブランドをつくる!【マザーハウス】

SDGs×コピーライティング道場:途上国

 それでは、本日のSDGs道場を始めます。

「礼!」(よろしくお願いいたします!)

 

ということで、本日も始まりましたSDGs道場。

 

本日は

・SDGsの基礎知識と
・SDGsのビジネスモデル

でご紹介します。

 

まずは、SDGsの基礎知識から。


SDGsの基礎知識


■目標1:貧困をなくそう

SDGs×コピーライティング道場:目標1貧困をなくそう

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〇目標1
貧困をなくそう

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〇ターゲット1.1

2030年までに、現在1日1.9ドル未満※生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場面で終わらせる
※SDGs採択時は1.25ドルだったが、2015年に1.9ドルに改訂されている。
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■1日200円での生活

世界には今、世界銀行で定めた国際貧困ラインである1日1.9ドル未満で生活している人が7億人以上もいます。

 

1日1.9ドルと言えば、日本円でいうと、約200円!!1日200円では生きていくのに必要な食べ物や水、医療は得られません。教育なんてもってのほかです。教育が受けられなければ、貧困が次の世代にも連鎖していきます。特に女性や子供は、弱い立場に追いやられがちです。

 

こうした貧困を地球上からなくすには、先進国から途上国への援助が欠かせません。ですが、お金を届けるだけでなく、新たな仕組みやビジネスによって貧困を減らすこともできます。

 

ビジネスによって貧困を減らした企業、それが今日ご紹介する 「マザーハウス」です。 今日はこの「マザーハウス」のビジネスモデルにをご紹介します!


SDGsのビジネスモデル


■途上国から世界に通用するブランドを!

みなさんは「マザーハウス」をご存知ですか?

 

この企業は、

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途上国から世界に通用するブランドをつくる

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という経営理念のもと、途上国にある資源を活かし、モノづくりを行っている会社です。

 

特に有名なのが、「made in Bangladesh」のレザーバック。デザインもオシャレで機能性も高く、何より軽い!男女問わず人気が高く、リピーターが多い鞄です。

 

創業者は、代表兼チーフデザイナーの山口絵理子氏。2006年に創業し、2008年にバングラディシュで現地工場を立ち上げました。3人で始めた現地工場も、2017年時点で従業員が200名を超えるまで大きく成長しています。

 

そして、何より

 


従業員は全て正社員!給料は平均の5割増し!


というから、すごい!

 

劣悪な労働環境が多い中、労働環境を整え食事を無料で提供するなど、現地の人が働きやすい環境を整えています。

 

それだけではありません!「テーブル制」を導入し、1テーブルに配置された6名全員が商品の完成まで携われるようにし、モチベーションアップに繋げています。

 

そして何より、社長と社員の距離も非常に近い!

 

社長自ら鞄のデザインを担当しており、現地の職人と一緒に皮をもって切って作って…。社長と社員全員がまさに「ファミリー」となり、

厚い信頼関係のもとで生産が行われています。


アジア最貧国でのスタート


 バングラディシュはアジアの最貧国です。日本の半分以下の国土に1億6000万人がひしめき、1日2ドル未満の生活者が人口の約75%を占めています。

 

山口氏は大学時代にバングラディシュを訪れ、援助が貧しい人に届いていない現状を目の当たりにし、現地でビジネスを起こす必要性を

痛感し、起業に至ったそうです。

 

ただ、ここまでくるには、並々ならぬ苦労があったとのこと。現地の人に裏切られたり持ち逃げされたり…。


普通の人ならとっくの昔に諦めてしまう状況でも、彼女は諦めずにひたすら取り組み、その結果として今があります。


貧困を解決したい


身一つで途上国に住み込み、起業して、工場を立てて、ものづくりをする。こんな無謀なこと、誰にでもできることではありません。

 

でも、山口氏は「できる」と信じてやり抜いている。なんでこんなにすごいことができるのか?それは「貧困を解決したい!」という強い思いが、彼女を貫いているからだと思います。

 

「マザーハウス」の経営は、貧困をなくすだけでなく(目標1)、従業員の働き甲斐や経済成長にも繋げ(目標8)、途上国の産業の基盤をつくることにも繋がっています(目標9)。

 

SDGs経営には、経営者の強烈な信念非常に重要であることを改めて実感しました。


経済の基盤をもった持続的な協力の仕方


 最後に、山口氏の言葉をご紹介します。

 

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よりよい社会に対するアクションは、日常生活のファッションの中でも実現できる。
外見だけの価値で消費選択をする時代から、今後はモノの背景を知り、内面の美しさが求められる時代となる。

そんな時代に、弊社は選ばれる企業になりたいと思うのです。
またそんな消費活動が途上国と先進国の間にある物理的、精神的な壁を自然に壊していくはずだと思っています。

途上国の現状を変えるのは援助でも国際機関でもなく、私たち消費者であること。
そのツールと成りえるプロダクトを今後も作り、お届けしていきたいと思います。
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(マザーハウスHPより)

 

山口氏の考え方や信念が、SDGs経営に非常に参考になると思いまして、本日ご紹介させていただきました。

 

もう少し詳しく知りたい!という方は、こちらをどうぞ。

マザーハウスのHP:
https://www.mother-house.jp/


それでは、

本日の「SDGs道場」は以上です。

 

「礼!」
(読んでいただき、ありがとうございました!)